ラビットハウス2006----RABBIT HOUSE
敷地は、3m×9m。建坪たった7坪。内法にして2.1mという極小の建物の幅に対して,長さと高さのみによって、空間をつくり出し,それによって生活の質をつくり出していった。
1階に店舗、2階に水回りと収納、おばあさんのための予備室をとり、ドッグテラスのある中間階を挟んで、3階にリビング、4階に2つの寝室を配置した。寝室は広くないが、それぞれ天井が高い。逆に、リビングは長さを最大限にとってある。ドッグテラスは、広さはあるが、天井が低い。ガーデンテラスは、一部の屋根を少し下に下げることで室内とつながりを持たせた。階段スペースは、1階から3階までは直線的にし、長さと高さを持たせ、その上は螺旋状にし垂直的にしている。
そして,その限られた器の中で,様々な内部風景(インテリアランドスケープ)が展開していく。主役は,人と物たちである。階段やキッチン,椅子やローテーブル(藤森泰司デザイン)、そして小さな空間を柔らかくつなぎつつ、切り分けていくファブリック(NUNO:安東陽子)そうして,いつしか、建築の存在がホワイトアウトしてしまうような空間をイメージした。